アメリカで、日本の野菜を育てる日記

アメリカの市民菜園で、日本の野菜を育てます。アメリカや世界中の野菜にも挑戦するよ!オーガニックやサステイナブルな生活にも興味あり。

ミミズコンポスト、はじめました

February 27, 2006 - Vermicomposting Workshop

ミミズコンポストのために、ミミズを頼んでいたのですが、今日届きました。

ミミズコンポストって何がいいの?

コンポストの作り方には様々な方法がありますが、ミミズコンポストはそのなかでも、もっとも栄養価の高いコンポストを作れる点で優れています。ミミズコンポストは、通常の土壌に比べて、肥料分であるリン酸が7倍、窒素が5倍、そしてカリが11倍も多いと言われています。

ミミズは、平均して自分の体重と同じだけのコンポストを毎日作れるといわれているため、コンポストが出来るスピードも、通常のコンポストに比べて速いです。

ミミズコンポスト、マジ優秀すぎるーッ!

生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方―ミミズコンポスト完全マニュアル

生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方―ミミズコンポスト完全マニュアル

コンポスト用ミミズの捕まえ方

さて、コンポストに使うミミズは土のなかで捕まえることもできるし、釣具屋さんなどで餌用に売っている場合もあります。捕まえる場合気をつけなければいけないのは、よく畑のなかにいる太い「フトミミズ」ではなく、細くて小さい「シマミミズ」です。英語だと redwormとかred wiggler wormと呼ばれるものです。

わたしは今回、ミミズ農園から生きたコンポスト用ミミズを2000匹購入しました。

ミミズ到着!

ミミズは、普通に郵便で届きました。割と可愛い袋ですw

この袋の中にミミズがうじゃうじゃ丸ごと入っていたらどうしよう……とドキドキでしたが、覗いたところはこんな感じ。

乾いたピートモスの塊で、直接ミミズは見えませんでした。とりあえず、ホッ。運搬中のミミズのおしっこや体液をこのピートモスが吸い取ってくれるのです。

さっそく、容器のなかにぶちまけます!

ミミズコンポストの容器

ミミズコンポスト用容器は、何段にもなったプラスチックの商用容器やなどがあります。また、手作りグッズ通販のEtsyでは、木製の美しいミミズコンポスト容器が売られています。でもこれらは結構お高いです。7000円〜1万円くらい。そこで、ホームセンターでストレージボックスや衣装ケース、プランターなどを使えば、2000円以下でくらいで出来ると思います。

わたしは、ホームセンターで購入したプラスチック製のストレージボックス(7ドルくらい)を2つ重ねて、上の箱に電動ドリルで空気穴を開け、そこにストッキングなどの網を貼り付けてミミズの脱走&ハエの侵入を防いた手作り容器を使っています。合計14ドル!見た感じは安っぽいしオシャレではありませんが、初めてのミミズコンポスト容器としては十分です!

生きたミミズが届いたらすること

まず、ミミズをベッド材(ピートモスやココナッツ繊維など)をつめた容器に放したら、コップ半分の水をいれること。ミミズは輸送の過程で、乾いたピートモスに包まれ、数日間水も食べ物も与えられず、かなり疲弊しています。そこでまずはミミズに水を与えます。ミミズの身体は75%〜80%が水分なので、しおれて、痩せているように見えるミミズも水を与えることで大きく元気な元の姿に戻ります。

ミミズは、環境変化に弱く、新しい容器に入れ替えた時や、移動の後などは、なかなか餌を食べなかったり、逃げようとしたりするそうです。ミミズもいっちょまえに…と言ったら失礼かもだけどストレスとか感じてるんですねー。ミミズの癖に、可愛いじゃん。そこで、ミミズが届いた直後は、餌は少なめにし、しばらくは環境の変化に慣れさせてあげることが大事です。

ミミズ農家の方曰く、引越しの後は「ミミズコンポストの1日くらい容器を開けっ放しにして、光を当てておくのがオススメ」だそうです。ミミズは光が嫌いなので、外が明るいとベッド材の中に潜り込み、結果的に新しい環境に順応するのが早くなります。あとは上から霧吹きなどで軽く水をかけてあげると、ミミズは水の刺激を嫌がってベッド材の中に潜り込むことが多いようです。全身粘膜だもんね…霧吹きを浴びて、「びくぅ!」と地下に潜り込んでいくミミズ…ごめんね、と思いながらも、めっちゃ可愛いです。

ミミズコンポストのベッド材

ミミズのベッド材(巣の材料)としては、ピートモスや、ココナッツ繊維があげられます。一番いいのはココナッツ繊維のようです。でもせっかくリサイクルのためのコンポストなのに、お金をかけなければいけないというのもしゃくですね。シュレッダーした紙でもいいようです。このシュレッダーの種類にも何種類かあり、通常のストリップ型のものではなく、クロスカットやマイクロカットなど、「できるだけ細かくシュレッドしたもの」がいいようです。

ついこの前シュレッダー買っちゃいましたよ…。マイクロカットできる機種にしておけばよかった!

ミミズコンポストの温度

ミミズは大体摂氏4度〜28度の間が快適な。摂氏28度以上になるとミミズは死んでしまいます!ここらへんが、高温になる一般のコンポストとは違うところですね。

ミミズの繁殖

ミミズは90日間で倍に増えていくそうです。でも、大丈夫!ネズミやうさぎと違って、ミミズは容器の大きさに合わせて、自分で繁殖をやめることができます。ミミズの人口密度があまりに一杯になった場合は卵を産まなくなるそうです。

ミミズを育てて、地球を救う。

ミミズを育てることで、生ゴミを減らし、肥料の使用量を減らし、肥料に使うお金を減らし、オーガニックな土作りを行うことができます。

しかもミミズという動物を買うことはなかなか楽しそうです。良いことづくめのミミズコンポスト、ぜひ挑戦してみてください!

生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方―ミミズコンポスト完全マニュアル

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みんなでためすミミズコンポスト・マニュアル―学校・地域で学ぶリサイクル

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だれでもできるミミズで生ごみリサイクル―ミミズに学ぶ環境学習

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  • 作者: メアリーアッペルホフ,Mary Appelhof,佐原みどり,科学教育研究会
  • 出版社/メーカー: 合同出版
  • 発売日: 1999/12/01
  • メディア: 単行本
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